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〜 トピックス 2010年 〜
■ 反省点の多い一年
5月の普天間、9月の尖閣、その後の朝鮮半島の緊張、特に外交・安全保障を巡って課題の多い一年でした。内政でも政治とカネ、膨大な借金、公約未実現、こちらも課題の多い一年。政権交代でもなお変わらない現実に、怒りと失望の声が多く寄せられています。この反省の上に立って年末・年始よくよく考えを巡らせたいと思います。
■ 2011年の国会
年明けにも召集される通常国会、特に、参議院のねじれを前提にすれば、予算関連法案の取り扱いを巡って大きな混乱が予想されます。特に赤字国債発行のための法律、これが通らなければ40兆円近い歳入欠陥に陥り、国家機能はマヒすることも予想されます。内閣総辞職や衆議院の解散総選挙など究極の混乱を含めて壮大な動乱が予想される年です。
■ 統一地方選挙
同時に4月には全国で統一地方選挙が行われます。中央政治の不明を恥じつつも、やはり地方政治の現場で長年続いた一党支配、このアンバランスを正すためにも実直に訴えを続けたいと思います。
皆様には本当にご迷惑、ご心配をおかけし続けた一年でした。深くお詫び申し上げ、しかし、将来に向けて悲観せず辛抱強く頑張りたいと思います。慌しい年末を迎えておりますが、どうぞくれぐれもお体にお気をつけください。良いお年をお迎えください。
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■ 民主党政権の1年2ヶ月
柳田法務大臣の辞任を持ち出すまでもなく、普天間、尖閣、政治とカネ、マニフェストの未実現を前に「裏切り、約束破り」、辛らつなお声をいただいています。本当に申し訳なく心苦しい思いです。民主党は「政権交代までの政党」なのか、「政権交代からの政党」になれるのか、今まさに問われています。私なりに自覚するようになりつつあります。「政権交代まで」を支えたのはやはりトロイカに代表される団塊世代の先輩方。そして「政権交代から」を描き実行するのは私たちを含めた新しい世代の責任。党内の世代交代、真の党改革なくして、国民の期待に応えることはできません。
■ 地方議員年金
地方議員年金制度について、党プロジェクトチームの座長として「廃止」の結論を出させていただきました。現受給者および既に受給権の発生している議員(在職12年以上)については年金・一時金を選択していただき、年金は既に3割カットしているため、一定額(200万円程度)を超える部分についてさらに追加で1割カット、一時金については掛金総額の2割をカットした上で返還。十分と言えませんが、4年前に
国会議員年金を同様の形で廃止した以上、やむを得ない苦渋の決断です。地方議会の定数削減等によって生み出される財源の約1割強が、結局この問題の収拾のために充てられることになります。
■ 地域主権改革
一括交付金化、そして出先機関改革についても議論は大詰めです。一括交付金については3.3兆円の公共事業補助のうち24年度にかけて約1兆円を自由なお金として地方に配分する見込みです。配分基準は人口や面積を基準としつつ、高齢化比率、一次産業比率、そして社会資本整備率などで補正するよう提言しています。出先機関については道路や河川の他、ハローワークなどの労働行政が主要な争点となっています。特に労働行政については”人”を扱う分野だけに異論も多く、いよいよ今週から来週にかけて山場を迎えます。関係者のご意見をよく聞きながらしっかり議論して参ります。
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■ 総務大臣政務官としての一年
成果より課題が多かった、つくづくそう思います。税制特例を半減させたり、国の直轄事業に対する地方負担金を縮減したり、古い予算を見直したりとミクロの成果にはつながったと思えるものの、大胆な改革に向けてはまだまだ足踏み状態のような一年でした。しかしその実現には各省政務三役の現場の努力と同時に、やはり内閣総理大臣を中心とした政権中枢の構想力や実現力が大きく問われる、あらためてそのことも感じた一年でした。
■ 総務委員会理事として
今国会では衆議院総務委員会の理事として地域主権改革法案などの成立に向けて努力します。委員会の理事は審議日程の調整など、委員会そのものを動かす仕事です。初めての経験ですが、政権党内の調整はもちろんのこと、特に野党のみなさんとの協議に誠意を持って臨みたいと思います。
■ 外務委員会の委員として
念願叶いこのたび初めて外務委員会に所属することになりました。これまで予算、内閣、財金、総務、憲法、消費者委員会などで主に内政問題を担当して参りました。しかし、普天間問題や尖閣問題にみられるとおり、今や民主党政権のアキレス腱ともなりかねないこの外交・安全保障の分野、しっかり勉強して見識を深めたいと思います。
■ 政策調査会副会長として
玄葉政調会長のもと副会長として総務部門を担当することになりました。党と政府の政策決定の結節点としてしっかり機能できるようこちらも頑張りたいと思います。同時に地方議員年金問題プロジェクトチームの座長、地域主権改革調査会の事務局長、税制改革プロジェクトチームの副座長を務めることになりました。来年いよいよ破綻する地方議員年金をどうするのか、出先機関の見直しや一括交付金化、税制改正をど
うするのか、具体化に向けて一生懸命取り組みたいと思います。
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■ 代表選挙を終えて
皆様こんばんは。ようやく14日間に及んだ代表選挙が終わりました。
国会議員票は伯仲、地方議員票は6:4、まさに党員サポーターの皆様の手で決着をつけていただいた選挙結果となりました。
しかし、党員・サポーター票は言わば小選挙区制度によって大差がついた面があります。ポイント数では5倍の差がつきましたが、実際の得票は13万対9万と、その差はそれほど大きくありませんでした。
あらためて小沢一郎さんという方の実力を感じた代表選挙でもありました。この逆境下であえて出馬に踏み切り、迫真に迫る代表選挙の一方の立役者となった小沢一郎さんに心からエールを送りたいと思います。
さて、問題はこれからです。
当面、党役員人事や内閣改造をどうするのか。そして経済対策や成長戦略、ねじれ国会に外交課題。次から次へとハードルが待っています。
すでに3ヶ月のハネムーン期間を消費してしまっている”第二次菅政権”にとっても本当の試練がこれから始まります。
とにかく今回の代表選挙が、民主党が政権党として一皮も二皮も向け、成長・成熟していく大きな一里塚だった。後々そういう評価をいただけるよう、全員一丸となって大きな自覚と責任感、緊張感をもって事に当たりたいと思います。
あらためてこの間お世話になりました地方議員、党員・サポーターの皆様、そして厳しい目を含めこの代表選挙を見守り、見つめていただたい多くの皆様に心よりお礼申し上げます。
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■ 代表選挙
いよいよ民主党の代表選挙は現職の菅総理と小沢前幹事長が一騎打ちで戦う公算となりました。
円高や株安で日本が大変なときに、何故今代表選挙なのか、何故党内抗争なのか、この点厳しく受け止めています。根本的には民主党の代表選挙と国政選挙の周期が全く無関係であること自体が最大の問題であり、この点速やかに正すべきだと思います。
小沢一郎さんの出馬についても、わずか数ヶ月前に政治と金の問題を抱えて辞任されたばかりであり、理解できないという声もたくさんいただいております。何故今党内抗争なのか、何故再び小沢さんなのか、民意から大きくかけ離れた民主党への失望に、胸の痛む思いです。
しかし、これだけ小沢か反小沢か、と問われ続け、党内にくすぶり続けた抗争と不信を一度振り払うためにも、こうした直接対決が必要でした。代理戦争ではない形で、本人同士の闘いが行われることが必要でした。とてもすっきりした、分かりやすい形が出来上がったことに、私自身どこかすっきりした気持ちすら感じています。
党内の”頂上決戦”のような盛り上がりと、それを見つめる世の中の”冷めた目”、このギャップを十分意識しながら、しかし、これも日本の政治が少しずつでも前に進むために避けて通れないプロセスとして、何とか必死でくぐりぬけたいと思います。
菅陣営に所属してこの代表選挙を闘わせていただきたいと思っております。
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■ 臨時国会
先週末、臨時国会が召集されました。限られた会期ですが、参院選総括、消費税問題、死刑執行など、国政の重要課題についてきちんと論戦に応じなければなりません。参院選の総括も少しずつ進んでいます。ブロック別懇談会の場で枝野幹事長、安住選対委員長に以下を主張しました。
1 菅総理の消費税発言が軽率、唐突と言うなら、何故そうなったのか、周囲には止められる機会はなかったのか
2 代表選の前倒し、両院総会の早期開催など事後処理をもっと前向きにすべきではなかったか
3 今後、議員歳費日割り法案の早期成立、安易な連立工作をせず堂々と表でねじれ国会にのぞむべきではないか
次いで行われた両院総会、私自身発言は控えましたが、二時間近くにわたり多くの発言がありました。菅執行部に対して厳しい発言が多かったのは事実ですが、むしろこれは当然のことです。こうした醜いともとられかねないやりとりをメディアに対して、国民の皆様に対してフルオープンでやるべきなのかどうか、そこは議論が残ります。しかし今回の敗戦を受けてクリアしなければならない当然のプロセスです。報道では後ろ向きの捉え方もあるようですが、私自身、こうした激しいやりとりも含めて党内がしっかりと今回の結果に向き合い、対話を重ねることは必要不可欠な機会だと思っております。
夜の会合では日ごろ交流を深める議員同士で様々議論しました。前原大臣が菅総理の続投を支持されました。これには私自身も就任から一ヶ月あまりであることを踏まえればなおさら、よほどのことがない限りやむを得ないし、順当、と考えます。賛成です。しかし、それが無投票再選を意味するとすれば話は別です。やはり党内に多彩な人材を擁する民主党です。そして何より党員・サポーターの皆様の参加機会を含めて、今回の参院選の結果責任をリセットする唯一の機会です。必ず我こそはという人材が名乗りを上げ、公明正大に代表選挙が行われることを望みたいと思います。
いよいよ今週から予算委員会です。先の通常国会では結局予算委員会を開かずに国会を閉じ、選挙戦に突入しました。審議が不十分とのご批判も当然と受け止めています。今日から始まる予算委員会で菅総理の思い、政権の目指す方向など野党との論戦を通じて国民の皆様に十分伝わることを期待したいと思います。
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■ 参議院選挙
第22回参議院選挙が終わりました。期間中、大変お騒がせし、またお世話になりました。心よりお礼とお詫びを申し上げます。香川も、そして全国も大変厳しい結果をいただきました。国民の皆様の意思として謙虚に、厳しく受け止めております。昨年の政権交代以降、国民の皆様の期待に応えられず、菅政権発足後、消費税発言をめぐって混乱もありました。厳しく反省しなければなりません。選挙中『今回は民主党、考えさせてもらう』そんなお声を多々いただいただいていました。今回のことを厳しく反省し、決死の覚悟で出直さなければなりません。
香川では岡内候補という素晴らしい候補に恵まれ、民主・社民・連合の共闘体制もこれまでにないものでした。それにもかかわらず、力が及びませんでしたこと、また厳しい環境下にも係わらず、ご支援くださった皆様に深くお礼とお詫びを申し上げます。今後この反省の上に立った根本的な出直しを図り、同時に衆参ねじれという厳しい環境の中でこその謙虚で真剣で丁寧な議論、真の民主主義の発展・成熟のために粉塵の努力をして参ります。落選が決まった岡内さんから『これから(の日本の政治を)頼むで』寂しい優しい笑顔での握手でした。しっかり胸に刻みます。
皆様本当にありがとうございました。そして申し訳ございませんでした。
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■ 総理の交代
わずか一年での総理大臣の交代、安倍氏から数えて4人目となりました。政権交代にご期待くださった国民の皆様に深くお詫びしなければなりません。民主党はもとより、日本政治全体の未熟さがそこにはあると思います。とにかくこれで最後。ラストチャンスをいただいている。その心意気で再出発を図りたいと思います。
■ 菅新政権
国政選挙3度の落選、代表選挙4度の敗退、正に七転び八起きを地で行く菅直人さんがついに総理大臣となりました。支える仙谷官房長官に枝野幹事長、実力派揃いのスタートです。薬害エイズ、民由合併、農業再生、マニフェスト選挙、過去重要な局面では常に菅さんが日本政治をリードしてきました。巨大な執念を抱いた菅直人さんと絶妙のチーム力を誇る新政権に是非ともご期待ください。
■ おかうち須美子さん
高松市政の現場で30年以上の長きにわたり勤務され、ここ3年間は女性初の副市長として活躍されたおかうち須美子さん。その小柄な体格からは想像できないほどのパワーと安定感、そして魅力あるさっぱりしたお人柄。現場を知る女性として、実力を備えた、正に今後の国政に欠かせない人材です。必ずやこの参議院選挙に勝利して安定的な政権運営を確立し、積み残した課題を一つ一つ丁寧に解決していく。経済、財政、社会保障一体改革のための強く安定した政治の実現を目指します。
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■ 普天間問題
いよいよ5月も中旬を迎えました。鳩山総理の沖縄訪問、徳之島の町長さんの上京など局面がクライマックスを迎えようとしています。私自身も普天間問題が夢に出るほど思い悩みます。本来もう少し長期戦を構えるべきではなかったのか、総理ご自身がご自身を追い込み過ぎたのではないか、様々な思いが頭をよぎります。いずれにしても今月を区切りとすると明言してきた以上、何らかの結論を生み出さなければなりません。
■ 参院選マニフェスト
参院選に向けてマニフェストの議論が大詰めです。私自身、党、政府それぞれの検討の場で、自治体の自主財源の充実、子育て財源を保育所を始めとしたサービス給付にも使えるよう自治体の裁量に途を開く、などの観点から議論に参加してきました。衆院選マニフェスト実現への努力はまだ十分ではありませんが、その点と同時により現実感覚をもった内容へと見直すべきは柔軟に見直すべきだと思います。国政報告会などでもたくさんのご意見をいただき本当にありがとうございました。
■ 英国総選挙
気にかけていた英国総選挙、保守党が第一党、しかしいずれの党も過半数に届かず政権は不安定な見通しとなりました。労働、保守の二大政党がいずれも有権者の信頼を十分獲得できていない。まるで日本政治を見るような思いです。しかし、自らの血肉で民主主義の仕組みを勝ち取り、数百年の歴史と経験を積んできた英国政治ですら一進一退を繰り返しながら成長、成熟、そして変革を永久に続けているようにすら見えます。日本の政治も決して絶望せず、決して楽観もせず、そんな国民の辛抱強い視線しか、国の政治を良くするく途はないのかも知れません。
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■ バラマキ予算?
子ども手当、高校無償化、農業所得保障、民主党が選挙で訴えてきた政策が一つ一つ形になろうとしています。常につきまとうバラマキとの批判、これを謙虚に受け止めなければなりません。しかし政治は結局、税金の使われ方を決めるものであり、政策は税金を投入して実現される以上、極論すればすべての政策は”まかれる”もの。問題はそこにしっかりとした理念や思想、哲学があるのか、そこが問われるべきであり、別れ道だと思うのです。少子化の危機は家庭を脅かすのか?それとも社会全体か?、高等教育は家計の負担でまかなわれるべきか?それとも社会全体か?、一次産業の復興は担い手の責任か?それとも社会全体か?いずれも今の日本に突きつけられた重たい課題です。
■ 名古屋市長
名古屋の河村市長にお話をお聞きする機会をいただきました。減税、地域委員会、議会のあり方など大胆な取り組みを進めておられます。その手法や進め方について様々な議論や衝突がありますが、日々一生懸命取り組んでおられるご様子。それにしてもあのざっくばらんな雰囲気と気さくな話術、真似のできない芸当です。
■ 岡内須美子さん
今夏の参院選香川選挙区での闘いに向け、与党統一候補として岡内須美子さんが立候補を決意されました。30年あまり子育てをしながら高松市役所に勤め、最後の3年は副市長として市政全般を担当された女性です。国と地方との矛盾、女性の声、福祉の現場体験、これからの日本に求められる様々な要素を兼ね備え、国政に挑まれます。精一杯、共に闘いたいと思います。
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■ 予算審議
残念ながらほとんどが政治とカネに関する与野党の泥仕合のような様相をお見せし、申し訳なく思っております。政治文化そのものを大きく変えていかなければ根本的な解決はありません。私たちの世代に課せられた大きな務めと認識しています。
■ 関連法案
地方税法や地方の財源保障のための交付税法案なども予算案と一緒に衆議院を通過しました。担当政務官として国会答弁に立たせていただきました。野党時代にその不十分さを指摘してきただけに、逆に答弁に立つのは辛いものです。しかし、高い理想は失わずに、目の前の現実からも目をそらさない、大胆に発想しつつも堅実に歩む、そうした新たな感受性を身につけなければなりません。ただただ正論をぶっていれば事がすんだ野党時代が懐かしい気すらします。
■ 政治のつらさ
あらためて与党になり、政府の一員になって初めて政治の本当の意味でのしんどさや苦しさ、辛さを味わいながら日々苦心しています。世の中は万事、あっちを立てればこっちが立たず、あちらが笑えばこちらは泣く、その繰り返しです。だからこそ100点満点は取れませんし、手間や時間もかかります。常に51対49くらいの際どいバランス感覚で物事を決断しなければならない局面も多々あります。しかし、今、目の前で泣いている49人にも将来必ず笑ってもらうために職務にあたっている、そんな誠実な気持ちも忘れたくないものです。
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■ 序盤国会
総務省政務官として総務委員会はもちろん、予算委員会や決算委員会に陪席、または答弁に立つなど対応に追われています。序盤国会の話題はほとんどが総理や幹事長、石川議員に関連する政治資金問題でした。私たちが野党時代に盛んに追及した「政治とカネ」の問題、まるでいつか見た風景のように再び国民の皆様に嫌気を感じさせる形で連日報道されていること、心から申し訳なく思います。これから裁判などを通じてさらに事実が明らかになることを望むと同時に、自分自身を含め少なくとも私たちの世代は二度とこうした形で国民の皆様から不信の目を注がれることがないよう襟を正さねばと意を強くしています。とにかく政権交代を選択した国民の決意に、覚悟に応えたい、本当の意味で政治や政治家が信頼される時代にならなければ、この先難しく、厳しい国家経営を乗り切ることはできない、そんな思いです。
■ 同僚議員の起訴
同期、同僚でもある石川議員が逮捕・起訴されたことは私にとっても衝撃であると同時に、個人的には彼の身の上を心配しています。これに関連して同期生の集まりに短時間出席したことも事実です。しかし集まった同期生の思いは様々ですし、私自身は捜査機関を非難したり、逮捕の妥当をうんぬんするつもりは毛頭ありません。ただ石川議員の身上や最近の様子について情報交換することを期待していました。これから裁判が始まる中で、もちろん検察側にも相当の説明責任が求められると思いますが、私自身特に政府の一員である立場も踏まえ、こうした捜査や裁判の動向について軽々しく論評したり、行動したりということは厳に慎みたいと思います。この件に関連してご迷惑、ご心配をおかけした皆様に深くお詫び申し上げます。
■ 総務省政務官として
昨年の予算編成では、マニフェストの大幅な修正を余儀なくされたりと苦心の連続でした。今年こそは!という強い意欲もあります。しかし同時にその困難さも想像できるだけに緊張の糸が切れません。今国会で審議される9本の法律案への対応と平行して、来年度の地方自治法の抜本改正、消防職員の労働基本権の回復、地方議員年金の議論などをしっかりとリードし、原口大臣を支えていきたいと思います。
■ 民主党香川県連
2月7日に民主党香川県連の定期大会が行われました。多くの党員・サポーターの皆様に支えられながら、県連代表として5年目に入ります。最後の一年のつもりで引き続き職責を預かります。参院選対策や県知事選挙など難しい一年になりそうです。県連の草創期はもはや終わった、所帯が大きくなるにつれ、これからは仲間内で意見や利害が対立する、そのことを前提に安定的で、かつ党勢拡大につながるリーダーシップを発揮できるよう頑張りたいと思います。
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■ 税制特例の見直し
あらためて100日間を振り返ると、最も力を入れたのは今年度の税制改正でした。国・地方合わせて600項目を超える特例措置について、地方分約300のうち、昨年度期限が来たものが約90、そのうち、30前後を廃止することにし、10前後を条件付で(1〜数年後に)廃止すること等により合計で半分程度を整理する見込みとなりました。
また最近社会問題化している周産期医療の充実のための施設整備について、政策税制により支援する一方、漫然と特例が継続することで却ってインセンティブ効果を失わしめる事態を避けるために、期限を区切ると同時に、年数に応じて徐々に特例率を低減する新たな仕組みも導入しました。
様々な理由で存在し、時に経済成長の後押しともなってきた特例措置ですが、一方で、特定の業界に長期にわたって利益を誘導し、不公平税制の象徴とも言われたこの特例については大幅に見直していくことが党としての大きな公約の柱です。
今回90余りの特例の半分程度を整理できる見込みとなったことは政権交代の大きな成果ではないかと思います。常に厳しいことを申し上げざるを得なかった各省副大臣や政務官の諸先輩方、そして昼夜を分かたず作業に協力していただいた職員の皆様に深く敬意と感謝を申し上げたい気持ちです。
■ 92兆円の予算とマニフェスト
一方、暫定税率の廃止は見送られ、また総額で92兆円余りに膨らんだ今回の予算編成、国債発行額も44兆円と大変な金額に膨らみました。「マニフェストに違反する」、また「不十分である」など、様々なお叱りも厳粛に受け止めなければならないと思います。
是非とも振り返りたいのはこの100日間、政権全体のグランドデザインは確かであったか、予算の削減目標を各省ごとにしっかりと指し示し、政権内部でのモラルハザードを回避するための努力や仕掛けが万全であったか、また課題の優先順位付けは明確だったか、そして政治主導の現場にいる副大臣・政務官は十分に活用されたか(早急に一人一局体制を確立して成果を急ぐべきではないか)、最初に感じた課題をそのまま越年で持ち越した形です。
ハネムーン期間と言われる100日が過ぎた今、若葉マークを付けての初心者運転は許されない2010年、昨年の反省点を今年に活かすためにも、さらに一生懸命努力したいと思います。
まずは月内にも召集される通常国会、そして、5月の普天間基地の移設問題、さらには7月の参議院選挙、そして8月には香川県知事選挙と気の抜けない厳しい一年が始まりました。年明けの大河ドラマ「竜馬伝」、福山さん演じる竜馬の見定めようとしている世界の広さや視点の高さが印象的な初回放映でした。一体誰のために、何の目的で政治の世界を志したのか、私自身も常にその原点を振り返りながら新しい年のスタートを切りたいと思います。
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