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〜会議録(2020年6月10日 予算委員会)〜
○小川委員 立国社の小川淳也です。
私は、会派を代表して、政府提出の令和二年度第二次補正予算三案及び野党提出組み替え動議、双方に対する賛成討論を行います。
まず、今般の第二次補正のメニューと規模が、第一次補正時、すなわち四月段階で実現していれば、国民の安心感は全く変わっていたはずです。当時の野党組み替え案に御賛同いただけなかったことを含め、救済がおくれたことは極めて残念です。
同時に、今般の十兆円の予備費は、そもそもなぜ国会で予算を審議するのか、国会審議の存在意義そのものを根底から脅かすものであり、限度を超えています。
麻生大臣は予算審議中、法令にも憲法にも違反していないと強弁されましたが、まさにこれが問題の本質。この政権のゆゆしき特徴の一つは、法令の明文に違反しないことをいいことに、長年積み重ねられた不文律を容易に踏み倒すことにあります。中立機関の人事への介入、憲法を含めた恣意的な法解釈も言うまでもありません。今後、予備費の使用に際しては、事前に詳細な国会説明を行うべきことを強く求めます。
今回、予算執行の遅さ、目詰まりに加え、出所不明の官製トンネル法人が予算の中抜きにより不当利益を得た疑惑も重大です。
恐らく、政権中枢の権力闘争がすきを生じさせ、結果的に官邸官僚を肥大化させたのではありませんか。中でも、今井補佐官を筆頭とする経済産業省官僚の増長と慢心が問題の背景にあるのではないか。布マスクの配付や違和感のある総理の動画を含め、問題の深刻さを指摘し、強く警鐘を鳴らすものです。
今回、野党は再び、持続化給付金の再拡充など、編成替え動議を提出いたしました。今回こそ与党の賛同を求めるとともに、この状況下で来週国会を閉じることは極めて不適切です。国会を延長した上で、本予算案では甚だ不十分な国内需要喚起策、同時に、秋冬に向け、いかに感染抑止と経済活動の二兎を追うべきか、その基本戦略等を徹底審議すべきことを強く主張し、予算原案並びに組み替え動議、双方に対する賛成討論といたします。(拍手)
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