民主党 衆議院議員 小川淳也
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〜会議録(2020年4月29日 本会議)〜

○小川淳也君  野党共同会派の小川淳也です。

 私は、会派を代表して、令和二年度補正予算等に対する討論を行わせていただきます。(拍手)

 まず、感染症をめぐる全ての犠牲者に心から哀悼の意を、闘病中の皆様に心からお見舞いを、さらに、今この瞬間も決死の御尽力をいただいている医療関係者の皆様と、この環境下でなお仕事を休まず、休めず、日々国民生活を支え、現場で御貢献いただいている皆様に心から敬意を表します。

 加えて、資金繰りを含め未曽有の不安におびえる多くの事業主、そこで働く皆様、そして苦しい自粛生活に耐えることを通してともに闘う全ての国民の皆様に心より連帯の意を表します。

 かつて、ペストの流行は七十年続き、世界人口約五億のうち一億人が亡くなったと言われています。しかし、これは後に自由主義の思想を生み、ルネサンスや資本主義につながったとも言われます。コレラの被害は上下水道の整備に、スペイン風邪の流行は第一次世界大戦の終結にも影響したと言われ、まさに人類の歴史は感染症との闘いであり、その過程で社会と暮らしを大きく変革してまいりました。

 我々は、このコロナの災いをいかに克服し、その後の世界をどう描くか、いかに犠牲を抑え、不安を払拭し、人々の連帯ときずなを守るか、医療や科学技術のみならず、政治と社会の底力が問われています。

 私たち立国社会派は、本補正予算案に賛成いたします。しかし、課題は多く、批判的立場からの検証については、どうか総理におかれましても謙虚にお聞きいただきたいと思います。

 まず、万事対応が後手に回り、事態の悪化や被害の深刻化を招いたのではありませんか。

 検査の拡大、緊急事態宣言の発出、病床や療養所の確保、医療防具の供給、生活支援、損失補償、全てにおいて対応が遅く、特に、本補正予算案の提出過程はまことにお粗末なものでした。既に決定済みの予算を与党内の混乱でひっくり返し、無為に時間をやり過ごした、前代未聞の失態です。

 当初、なぜ三十万円だったのか、人数に関係なくなぜ世帯単位だったのか。月間収入を証明することがいかに難しいか、そんなことは初めからわかっていたではありませんか。

 結局、公明党から連立離脱をちらつかされ、それに屈する形、まさに政局判断で手のひらを返したのではありませんか。

 同じ日、突如として緊急事態宣言が全国一斉に拡大されています。まさかとは思いますが、この失態から目をそらし、批判をかわす政治的思惑があったとすれば、許されないことだと言わざるを得ません。

 思えばこの間、政局や政権のメンツが優先され、国民の健康や生活が後回しになったのではないか、そう疑わざるを得ない局面も多々ありました。

 武漢からの帰国者に最初のチャーター便派遣を発表したのは一月二十六日、まさに翌日から衆議院予算委員会で桜問題が厳しく追及される、その前の日の夜でした。

 諸外国が速やかに決定した中国全土からの入国制限は、ついに習主席の来日延期が決まるまで見送られました。

 PCR検査の結果、陽性患者数がふえ始めたのも、結局、オリンピックの延期が決まって以降です。

 万一、これがいわば政治の技術というのであれば、まさに百術は一誠にしかず、求められるのは、国民の健康と暮らしに対する真摯な憂い、誠実な姿勢、高い使命感と責任感であるはずです。

 マスクの配布から十日余り、総理は布マスクをかけた人を御自身以外でごらんになっておられますか。総理と総理秘書官が意地のように着用していること以外、閣僚はおろか、与党議員ですらほとんどお見かけいたしません。

 ここに四百億以上の予算を計上し、調達過程も不透明、不良品三昧による回収経過を含め、その政策判断と政治責任は厳しく問われなければなりません。

 依然、事態に一刻の猶予もありません。病院に行けず自宅で亡くなる方、様子見が災いをし、容体が急変、そのまま帰らぬ人となる方、不審死を遂げ、後に陽性結果が判明する方、救急車のたらい回し、里帰り出産の困難、重病治療の先送り、これらは全て、結局、初動段階で検査対象を絞り込んだことに起因しているのではありませんか。被害の相当部分はむしろ人災と言うべきではないのでしょうか。

 私どもは予算の組み替えを提起しています。中小企業への支援を原案の二倍に、自治体交付金を原案の五倍に、医療機関への支援拡充、旅行キャンペーンは収束後まで凍結、現下の情勢に鑑み、ぜひ御賛同いただきたかったのです。

 今後も、事業主への家賃助成、困窮する学生への支援、第二弾の生活給付金、医師会の検査センターやドライブスルー検査の拡充など、迅速かつ十分な追加対策が必要です。

 本補正予算成立後は、速やかに第二次補正予算の編成を求めるものであります。

 総理、最後にあえて、雑誌のある投稿の一部を紹介させてください。

  「モリ」ニモマケズ

  「カケ」ニモマケズ

  失言ニモ 与党議員ノ 汚職疑惑ニモマケヌ

  丈夫ナココロヲモチ

  アラユルコトヲ

  ジブンノ宣伝ノ カンジョウニ 入レ

  追及ハ 聞カズ

  東ニ 新型コロナ ヲ恐レル人 アレバ

  行ッテ 自己責任デ 頑張レト 言ヒ

  南ニ 基地反対ヲ叫ブ 沖縄県民アレバ

  行カズニ 安保ノタメニ 犠牲トナレト言ヒ

  左ニ 疑惑ヲ 追及スル 野党アレバ

  意味ノ無イ 質問ダヨ、モット建設的ナ 議論ヲシヤウト 野次ヲ飛バシ

  台風ノ時ハ 与党デ 宴会ヲ開キ

  春ハ 数千人ト 桜ヲ 共ニ見ル

 御存じ「雨ニモマケズ」に倣った痛切な批判です。もちろん、総理には異論も反論もあるでしょう。

 しかし、少々ショックを受けるのは、これが高校生による投稿だということです。若い青年にこのように感じさせることの重みをどう受けとめるかということです。

 さきの報道調査によれば、国民が次期総理に求めるのは、何より誠実さだというではありませんか。逆に言えば、この国の政治はそこまで品位と信頼をおとしめたということです。

 どうか、総理におかれましては、もちろん私たち野党とともどもにです、その懸念なり、その責任なりを深く御自覚、自省をしていただいた上で、今後更に必要となる追加対策に迅速かつ誠実に取り組んでいただきますことを心からお願い申し上げ、私の賛成討論とさせていただきます。

 御清聴まことにありがとうございました。(拍手)

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