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〜会議録(4月9日議院運営委員会)〜
○笹川委員長 小川淳也君。
○小川(淳)委員 ただいま議題となりました国家公務員の任命につき同意を求めるの件について、意見を申し述べます。
もう既に趣旨は繰り返しこの場で述べたとおりでございますので要約をさせていただきますが、日本銀行にはあくまで高度な独立性が保障されなければなりません。通貨価値の安定が至上命題であります。あわせて、国、地方に大変な長期債務を抱えている状況を考慮せねばなりません。財政の論理で金融政策がゆがんではならないのであります。
プラザ合意以降のバブル経済、そしてその崩壊、また、失われた十年、これらについても歴史的な教訓として重く振り返る姿勢が必要でございます。あわせて、そのバブル崩壊後の異常な超低金利政策、また、日銀による長期国債買い入れ、これを正当化するような姿勢ではならないのでございます。
さらに、現在、アメリカのサブプライムローン問題をきっかけに、大変世界の金融市場が混乱している現状下にございます。次期日銀総裁としては、豊かな国際性、具体的に申し上げれば、海外の中央銀行や国際金融関係者との豊富なネットワークを有していることが極めて重要と考えます。
最後に、金融政策の独立性、自主性、透明性を将来にわたって確保していくためにも、昨今言われておりますたすきがけ人事、指定席への順送り人事、この慣行についてもあわせて是正すべきと考えます。
以上の観点を総合いたしまして、今回総裁候補となりました白川方明君に対しては同意、副総裁候補の渡辺博史君については不同意とすべきことを申し上げ、意見表明といたします。
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